(最終更新日:2022年8月1日)
あけおめ~。

今日は2022年春アニメを74作品(※1)を観終わった自分が、おすすめアニメをネタバレをしない範囲で簡単に紹介していこうと思う。
是非気になるアニメを見つけて視聴してほしい。

普段アニメを見ない人に向けてお勧めするアニメ、
毎クール数作品アニメを見るオタク向けに見逃しているであろうアニメ、
個人的に好きだから観て欲しいアニメ
の三種類のカテゴリごとに数作品ずつ紹介。

簡単に考えたい人はある意味で評価の高いアニメから順に並ぶから上から良いアニメが並ぶと思ってもらっても良いかな。

できるだけ個人の感性に従って選んでいるから話題性などは考慮に入っていないはず。
2022年春アニメで観た該当74作品とその作品について一言書いてるスプシがあるので、気になる人はリンク参照。
リンク→

情報面で間違いなどあれば気軽にコメントください。

※1 Webアニメ・深夜アニメ以外・特撮を含む。このレギュレーションで春アニメは91作品ありました。

  目次
はじめに・結論
 
一般向け
サマータイムレンダ(Disney+)
アオアシ
SPY×FAMILY
 
オタク向け
ヒーラー・ガール
かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-
勇者、辞めます
であいもん
パリピ孔明
 
個人的おすすめ
ヒーラー・ガール
であいもん
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第3期
恋は世界征服のあとで(FOD)
まちカドまぞく 2丁目
 
良作・原作が気になった作品
乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です
処刑少女の生きる道
薔薇王の葬列
 
作業用に適した作品たち
このヒーラー、めんどくさい
恋は世界征服のあとで(FOD)
テルマエ・ロマエ ノヴァエ(Netflix)
 
2022年春アニメと独占配信
 
その他作品・総評
 

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はじめに・結論


はじめに作品の評価についてだが、最初に話した通り筆者自身の感性に従って行われている。
あくまでも筆者の好みが多分に影響していることに留意してもらいたい。
ちなみにラブコメを好きになることが少なく、ゆるいギャグアニメや日常系が好きになる傾向がある。
あとストーリーが面白いが映像部分は別に普通だなというアニメも普通に列挙していく。
逆に映像はいいがストーリーは面白くないアニメは多分列挙しない。
あくまで自分が面白かったと言える作品を挙げるというスタイルを取らせてもらう。

次に結論を先に出ししておく。

一般向け    = 普段アニメを見ない人に向けてお勧めするアニメ
オタク向け   = 毎クール数作品アニメを見るオタク向けに見逃しているであろうアニメ
個人的おすすめ = 個人的に好きだから観て欲しいアニメ
また、おまけとして
良作      = 上記三項目には漏れる作品や原作が気になったアニメ
作業用     = グラブルしながらなど、よそ見をしながらでも適度に楽しく観られるアニメ

として視聴済み2022年春アニメから抜粋・カテゴライズすると以下のようになる。

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重複するところがあるのは仕様です。
どうしてもベン図の重なり部分に該当する作品は出てきてしまうのでご了承を。

表にある作品すべてを紹介すると大変なので今回全てを紹介することはしない。
とはいえ十分作品数が多くなってしまっている……。

アニメオタク増えろ。

あと「作画」って俗語を多用することになるけどキャラデザとか動画などの言葉を使って詳細に語ることはしない方向でいくはずなので許してほしい。



  一般向け

普段アニメを見ない人でも前提知識なしお約束の把握なしで楽しめるであろう面白かった作品を今期は3作品紹介。
アニオタは当然押さえてる作品たち。


サマータイムレンダ(Disney+)

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ジャンププラスで連載された漫画(全13巻)原作のSFサスペンス作品。
連続2クールの1クール目。全25話予定とのこと。
現在Disney+独占配信。
筆者は原作未読で1クール目まで観た内容でしか語れないところはご了承を。

主人公網代慎平は幼馴染の小舟潮の葬儀に参列するため故郷である離島・日都ヶ島に戻ってくるところから物語は始まる。
海で溺れた少女・小早川しおりを助けようとして亡くなった幼馴染・小舟潮の遺体には首を絞めた後があること、
島には影と呼ばれるドッペルゲンガーの伝説があり影を見ると死ぬと言われていること、
小早川しおりが海で溺れる数日前に自分にそっくりな女の子を見ており幼馴染の小舟潮も自分のドッペルゲンガー・影を観ていたことを主人公は知る。
不穏な雰囲気が漂う中、主人公網代慎平と小舟潮の妹・小舟澪は小舟澪の影に出会う。

簡潔にいうとストーリーがとても面白い。
一話で分かることだからネタバレをすると、この作品はタイムリープものである。
タイムリープものは面白いという定番通り、サマータイムレンダも見入る面白さになっている。
ストーリー展開のテンポ感が良く、タイムリープ内で無為な周回をせず着々と真実に迫っていくところが魅力的。
主人公が頭の切れるタイプで、のちに仲間になる南方ひづるや根津銀次郎の頭の良さと戦闘力が頼もしく、これらのキャラがいかにして困難を打破していくのだろうかという期待感を募らせることができる。
かといって俺TUEEEを見せられるわけではなく、ちゃんと敵が強いので見応えは十分。
グロ描写もあるが「テラファーマーズ」などで見られる黒塗りがあるわけではないので視聴に没入したまま自然に観れるはず。
作画は綺麗で乱れるところはほぼない。
個人的に好きなのは音響で、不穏な雰囲気が伝わってくるものになっている。

原作完結済とあって、漫画派のオタクにとりあえずアニメを見てもらって気になれば漫画を読んでもらうなどのオススメムーブもとれる最強の作品。
逆にマイナスポイントはDisney+独占配信というところか。
あとは敵の正体が気に食わない人がいたらしょうがない。この手の作品の敵はだいたいこのタイプだからおそらく大丈夫だとは思う。
独占配信がなければ話題性のある作品になったはずで少しもったいないなと思う。
連続2クールのため期待しつつ視聴し続けます。



アオアシ

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スピリッツ連作中のサッカー漫画(既刊28巻)が原作のJユースが舞台の作品。
1クール目。NHK Eテレで連続2クール目が現在2022年夏アニメとして放送中。

愛媛の弱小サッカー部に所属する主人公・青井葦人(FW)は中学最後の試合を見ていた東京シティー・エスペリオンFCのユースチーム監督福田達也にある才能を見出され、同チームのセレクションに招待されることとなる。主人公は中学まで持ち前のサッカーセンスのみで戦っていたため、サッカーの基礎技術や戦略を理解していなかった。そんな中セレクションでは主人公の才能が発揮され見事合格することとなるが、周りの選手との知識・能力差で苦心することとなる。

主人公アシトがサッカーセンス以外初心者に近いことが面白さの肝になっていて、題材のスポーツの奥深さや面白さをストーリーを追うことで体験できるところがアオアシの魅力的な部分だろう。
自信はないが未経験者でも面白く観れるはずである。
題材のスポーツ自体に興味をそそられる作りになっている他作品を例に挙げるなら「灼熱カバディ」だろうか。こちらはマイナースポーツに未経験の主人公が部活にのめり込んでいく作品だが、センスだけのアシトがユースに入りサッカーを知っていく構造は似ていると言えるだろう。
ストーリーでは主人公アシトが困難に出会い、それを解決するという流れの連続になっているが、難解な課題を乗り超えていく時のカタルシスは気持ちいいものである。
あと単純に主人公が無双するタイミングもあって気持ちがいい。
また、そのあとに新たな課題に出会ったところでEDに入る引きの強さも、この作品に熱中させられる要因ではなかろうか。
作画面は時々動きのいいカットがあるなどするが特別な凄さはない。
アニメ化することでパスワークなどが分かりやすくなっているはずなので原作勢も楽しめるのではないかと思う。
能力バトルものだったり必殺シュートを持ってるわけでもないサッカーものだが、それ故にサッカーそのものの面白さが表現できていて個人的にはかなり新鮮味があった。普通に筆者が「GIANT KILLING」とか他のサッカー作品観てないせいかもしれない。そういや冷静に読んだことあるサッカー漫画「キャプテン翼」だけだったわ……。



SPY×FAMILY

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ジャンプ+連載中のホームコメディー漫画(既刊9巻)が原作の作品。
こちらは1クール目で、秋から2クール目が始まる。

主人公・黄昏は西国(ウェスタリス)から隣国・東国(オスタニア)に送られたスパイ。東西の平和維持のため、東国の要人ドノバン・デズモンドに接触するためデズモンズの息子が通う名門イーデン校に主人公は子供を入学させる必要があった。家族を持たない黄昏は計画のため偽装家族を作ることになる。スパイであることを隠さなければならない主人公黄昏と、殺し屋の裏の顔をもつ妻ヨル、心を読む能力を持つ娘アーニャの偽りの家族生活が始まる。

今期の話題作といえば、この作品だろう。
制作がWIT STUDIO×CloverWorksという強力な体制だけあってアニメのクオリティはかなり高い。
ハイセンスなOP・ED映像も魅力的。
内容はホームコメディーの一言で雰囲気が伝わりそうだが、キャッチーな設定を活かしたゆるめのギャグアニメである。
普通に夕方放送しても年齢層問わず人気が出そうなアニメではあるが深夜アニメだった。
この作品の特徴はアニメのクオリティの高さだろう。
5話が顕著だが、たまにある戦闘カットは激しい動きと見やすさが両立していて凄い。(バトルものではないのに作画が良いとアニオタは喜ぶ。)
作画の良さは作品への没入感を高めてくれる。余談だが、最近だと「ヴァニタスの手記」でこれを感じた。あちらはバトルものである。
1クール目はとある能力を持つ犬・ボンドがチラ見するところまで。
ゆるめの雰囲気とギャグの2要素で幅広い層におすすめできると思う。




   オタク向け

そもそもアニオタが減少傾向ではあるけれど、毎クール数作品観るオタクから起きてる間ずっとアニメ観ているオタクまで、この中に観ていない作品があるなら観て欲しい作品たちを紹介。
今期は5作品ピックアップしました。

ヒーラー・ガール

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オリジナルテレビアニメ。
監督・絵コンテ・入江泰浩。鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST、灼熱の卓球娘など。
シリーズ構成・脚本・木村 暢。這いよれ! ニャル子さん、境界戦記など。

西洋医学、東洋医学の続く第三の医学として、歌で病気やケガを治す"音声医学"が存在する現代。歌で医療行為を行うヒーラーは、時にケガだけでなく患者の精神安定や医者のメンタルケアを施す。そんなヒーラーに憧れる三人の見習いヒーラーは、「音声医学回の魔女」こと烏丸理彩の元、烏丸音声治療院で修行中。C級ヒーラーの資格を得るべく見習いヒーラー三人は邁進していく。

筆者イチオシのアニメ。
特徴としてミュージカル要素が含まれる。おうたで治療するからね。
曲はミュージカル調で今時のアイドル曲っぽくなくて好感が持てる。
内容は昨今、供給過多気味な少女がナニカに挑戦する作品に近しい雰囲気があるが、
しかし、新規性のある設定や珍しい純粋なミュージカル要素、丁寧な話のつくりと作画で面白く観れるはずだ。
現代世界におけるヒーラーの立ち位置など多くは語られないが第三の医学が存在する世界観が面白い。
最終話の安藤霙(烏丸先生の同期で金髪の医者)に森嶋響がヒーラーをどう思っているか尋ねるシーンが象徴的。
オリジナルアニメとあって、ほとんどが1話内で話が纏るつくりになっており1話あたりの満足度が高い。
各話のエピソード内で起承転結が作られているため話の密度があり、各キャラクターに焦点を合わせたものも含まれている。
何度でもいうが各話それぞれのつくりがしっかりとしているから満足度が高い。
オリジナルアニメとして理想的なつくりをしていると筆者は思った。

アニメオタク的な観点からこのアニメの凄い点を挙げるとすると2~5話が驚異の一人原画で行われている点がある。
どのような事情でこうなったかは存じあげていないが、優秀なアニメーター1人が作品1話の表現をコントロールしているのは喜ばしい限りである。
またアニメでは珍しく黄色髪ロングヘア―の怜美だけは髪型がコロコロ変わる。
魅力的なキャラクターであるのも相まっていろいろな髪型を観られるのは新鮮で楽しかった。

最終話まで観ればわかるが烏丸先生まわりなど回収されていない設定(伏線)も存在する。
あえて匂わせ程度に描いているのが逆に良くてずるいと思う反面、消化してほしいから劇場版が企画されることも期待してしまう。

アニメが好きなら押さえて欲しい作品です。

おまけ 一人原画の方
2話:阿部美佐緒さん:ツイート
3話:大導寺美穂さん:ツイート
4話:飯田剛士さん:ツイート
5話:宮原拓也さん:ツイート


かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-

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ヤングジャンプにて連載中のラブコメ漫画が原作のアニメ三期。
最終話後、新作アニメの制作が発表されている。

超名門校の秀知院学園の生徒会長である白銀御行と副会長の四宮かぐやはお互いに惹かれあっていた。しかし両者ともプライドから告白することを負けと捉え、相手をいかにして告白させるかを考えるようになる。そんな二人と生徒会のラブコメディー。

上の方でも書いたようにラブコメの評価が低くなりがちではあるが、毎週面白く観ていたのでおすすめに入ってきたアニメ。
一期二期よりも面白く思えたのはコメディー部分のおかげなのかなと思っている。
制作がA-1 Picturesということもあって作画は良い。
時にサイケデリックな色調やモノトーンな背景を使ったコミカルな表現が見られて、そこが好きだった。
アニメでは原作に無いシーンで肉付けしているらしいが不自然なところはなく逆に面白いカットが増えている印象。
第五話のラップ回EDは18歳の海外アニメーターVercreekさんによる作画。絵柄が多分に反映されているが面白い映像になっている。
にしても最近ラップを扱うアニメが多い。


勇者、辞めます

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小説投稿サイトカクヨムに連載されたライトノベルが原作(全三巻)。

圧倒的な力量の勇者に敗れ、軍の再生と魔王城の再建を図る魔王軍。その求人募集に現れたのは魔王軍を壊滅させた勇者レオ、その人であった。強すぎる故に人間の国から追放されたレオは身につけた様々なスキルと経験で正体を隠しながら魔王軍の再建を進めていく。

一般追放系なろうかと思いきや、前半は主人公が気持ちよく魔法軍の再建を行っていき後半は■■■について語られる作りになっており、前半部分が意外と面白いな~と視聴していた人たちの期待を後半でいい意味で裏切る展開になっている。
今期のダークホースはこの作品だったんじゃないだろうか。
有能な登場人物がテンポよく問題解決していくアニメは不快感が少なく観ていて気持ちが良い。
この作品の前半はこの要素が大きく、楽しく視聴できる。なんならこの部分をもうちょっと観ていたかった。
全12話(+OVA)のなかで話が完結する点も評価できる大きなポイント。
期待しすぎずに観ると良いアニメ体験ができると思う。


であいもん

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ヤングエース連載中の漫画(既刊13巻)原作の作品。

京都の和菓子屋・緑松の一人息子の主人公・納野和(32歳)は東京で10年バンド活動をするも解散することとなり実家を継ぐ決意をして地元に帰ってくる。しかし実家には居候する10歳の少女・雪平一果がおり、緑松の跡取りとして認められていた。移ろいゆく季節の中で一から和菓子修行を積む主人公・和と、父親が行方不明の一果は血は繋がらないものの家族のような絆を深めていく。

アニメ版NHK連続テレビ小説。
この一言で作品の雰囲気を表せる。
ゆっくりと進む時間の流れの中で和菓子屋の日常と群像劇を楽しむことができる。
この雰囲気を保つアニメは珍しく、面白かったのでおすすめアニメに挙げない理由がない。
このタイプのアニメは円盤の売り上げが良くない傾向にあるが昨今は配信の視聴数による収益もあるらしいので是非視聴してほしい。
作画は安定していて、とにかく雰囲気づくりが良くできている。
キャラデザもあざとくないのでオタク向けの項ではなく一般向けの項に入れても良かった。
京都駅前の信号機の音楽やコンコースのポーンという音などが作中で流れ、現地民がその場の雰囲気をすぐに想起できるぐらいには京都の空気感が出ていて良い。
人のぬくもりと季節の移ろいを感じられる、派手さはないけれどおすすめできる作品。


パリピ孔明

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ヤングマガジン連載中の漫画(既刊10巻)原作。

渋谷ハロウィン。パリピ犇く街に若き姿で転生したのはあの諸葛亮孔明だった!!孔明はその日クラブで聞いた月見英子の歌声に魅了され、英子の軍師になると提案する。孔明は英子をスーパースターにするべく数々の知略を巡らす。

今期の話題作その2。タイトル一発ネタかと思いきや意外にも面白い。
歌手・英子が乗り越えなければならないハードルを孔明が三国志に出てくる計略を用いて攻略していく様子は気持ちがいい。
また、ラッパー・KABE太人に焦点を当てたエピソードの後編・第六話ではフリースタイル・ラップバトルが繰り広げられる。
このラップバトルの出来が素人目でしかないが出来が良く、アニメ化できて特に良かった部分だと思う。
逆に八話のKABE太人周りのエピソードがアニオリらしくそこで解釈不一致を起こしている人にとってはマイナスポイントとなりえる。
また七話以降孔明の登場シーンが減るため前述の気持ちいい要素が少し減ってしまう。
それでも後半のストーリー展開も十分面白いと感じたので賛否両論といったところか。
兎にも角にも六話までは間違いなくおすすめできる内容であるため視聴をおすすめしたい。
ちなみに歌手・英子の歌唱パートは歌い手の96猫が担当している。久々に名前をみました。


   個人的おすすめ

上記項目以外で筆者自身の趣向に叶うアニメを紹介していく。
筆者と好みが一致する人や筆者の好みをハックしたい人はぜひ見て欲しい作品たち。
今期から5作品?をピックアップ。

ヒーラー・ガール
二回目の登場!
いえ、間違いじゃないです。
本当に好きな作品だったんです。
観てくれ。頼むよ、オタク。

であいもん
同上。

本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第3期

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小説家になろうにて連載投稿された小説(全32巻)が原作。完結済。
TVシリーズ第三期にあたり全10話だった。

現代の日本で図書館への就職が決まり司書になる夢を叶えるはずの日に主人公は命を落とす。気が付くと主人公は異世界の幼女マインの体を得ていた。魔法が存在し、魔法が貴族によって支配されている中世ヨーロッパ風の異世界で、マインは再び夢を叶えるために前世の記憶を用いて本を手に入れるため奮闘する。第三期では神殿見込み習いでインク技術を確立させたマインが命を狙われるようになる。

異世界名作劇場とはよく言ったもので異世界転生なろうではあるがファミリー向けアニメのような親しみやすさがある作風となっている。
この雰囲気と、本を一般的なものにしようとするストーリーが面白さに拍車をかける。
主人公は家族愛に熱く涙を誘う場面も少なくない。
主人公の性格の良さや周りの人の温かさを感じられる点もこの作品の良いところだ。
ものづくりに重きを置いたなろう作品の中でもRPG要素が少なく※2、この手の異世界転生もののお約束的展開もほとんどないところが好印象。
原作は第五部まであるがTVシリーズ第三期までで第二部最後までを描く。
まだまだ物語は進んでいくのでTVシリーズ第四期が待ち遠しい限り。
第三期ではあるが第一期第二期ともに1クールの作品であるので比較的見やすい部類だろう。
今からでも遅くない、筆者の好きなTVシリーズをぜひ追ってほしい。

※2 出展なし。そもそもなろう作品をアニメでしか観ていないため根拠に欠ける。


恋は世界征服のあとで(FOD)

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月刊少年マガジン連載中ラブコメ漫画(既刊5巻)原作。
FOD独占配信。

平和のために戦うヒーロー戦隊「ジェラート5」のリーダーレッドこと相川不動と世界征服を目論む秘密結社「ゲッコー」の幹部死神王女こと禍原デス美は密かに付き合っていた。

とてもゆるいラブコメで筆者の好みドストライクな作品。ラブコメ苦手とは何だったのか。
デートで"大きくしたら一番強い生き物"をトークテーマに選ぶような純粋アホレッドと、ラブコメらしくなくデフォルメさを感じるキャラデザが逆に可愛いらしいデス美がデレデレする作品。
ゆるいラブコメは日常系アニメで接種できる癒し成分を同等に含んでおり、現在は効果が認められないがいずれ癌に効くようになるアニメである。
同様の作品で同期に「阿波連さんははかれない」がある。こちらよりも恋せかは癒し成分含有量が多く個人的に刺さる作品であった。
余談だが、ヒーローと秘密結社という構図のせいか2022年冬アニメの「怪人開発部の黒井津さん」を思い出すなどした。作品の方向性は多少違うが黒井津さんが好みならもしかしたら刺さる作品かもしれない。
「怪人開発部の黒井津さん」ですか?愛おしい作画とゆるさで俺好みでした。
執筆現在FOD独占配信なのが悲しい。


まちカドまぞく 2丁目

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まんがタイムきららキャラット連載中の4コマ漫画(既刊6巻)が原作。
そのアニメ二期。

神話の時代から続く光と闇の激しい争い...のない中立地帯多魔市。そこに暮らす貧乏家庭の吉田優子はある日まぞくとして覚醒し角と尻尾の生えたシャドウミストレス優子となる。その後倒すべき光の一族・魔法少女の千代田桃と出会うも圧倒的戦力差を見せつけられ戦意を喪失してしまう。シャミ子は桃と特訓したり勝負する中で仲を深めていく。がんばれシャミ子、立派なまぞくになるためにがんばるんだ!

こちらも話題作※3だった、きららアニメ。
愛らしいキャラクター性のシャミ子とクールな桃の(広義の)百合を堪能できる作品。第二期では新たなまぞくリコなどが登場する。
第二期においても変わらず角が可愛いらしいシャミ子と、シャミ子になつかれる桃が見ることができる。
第一期よりもストーリーが進展するため第二期よりも第一期のほうが日常系アニメとしての側面が強く、第二期の評価が低い声も聞いた。
しかしながら第二期には原作が当初完結する予定であった節目に該当するエピソードがアニメ化されている。
それが第二期六話に該当するわけだが、話の内容については自分の目で確かめて欲しい。間の取り方が最高だった。
この六話が良すぎたため、とてもじゃないが低評価とは言えなくなった。
ほかにも十二話は純粋な日常パートで癒し成分が高く、第二期最終話として申し分ないエピソード。
原作ストック的に三期にはまだ時間がかかりそうだがゆっくりと待っていきたい。

※3 ニコニコ動画にて第一話の再生数が57万回再生であった(2022.07.31時点)。間違いなく話題作だ。
ちなみにまちカドまぞく二丁目はニコ動プレミアム限定動画であるためプレ垢であれば見放題だ。


良作・原作が気になった作品


上記以外にも実は面白かった作品があるので簡潔に紹介をしたい。
burogui202208

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です
かつて妹に完全攻略させられた乙女ゲー世界に転生した主人公がバッドエンド(=世界滅亡)を回避するために奮闘する物語。
映像は良くはなく、癖のあるキャラデザのため万人にお勧めすることはできないがストーリーと設定が面白いと思えた作品。
原作を読んでみたいと思えた。

処刑少女の生きる道
日本から転移してきて純粋概念と呼ばれる異能を獲得する通称迷い人。魔法が使える世界が舞台となり、いずれ暴走して世界を破壊する迷い人を暗殺する主人公の処刑人メノウは時の純粋概念を持つメノウと出会う。殺しても純粋概念で時を戻されてしまうため処刑人は日本人と旅をしながら暗殺する方法を考えることにするが、旅の中で殺さない選択肢がちらつくようになっていく。
こちらもストーリーと設定が面白い作品。アニメ後半に登場する人災(ヒューマンエラー)の設定や人災のひとつパンデモニウムの凶悪さなどが刺さった作品。星の記憶など型月ファンが反応しそうな設定も出てくるが、これらについてアニメでは詳細に語られずに最終話を終える。世界観・設定面が個人的に刺さりそうなので原作を読みたくなった作品ではあるが、アニメ第八話などは万策尽きたのか同じカットを何度か繰り返して凌いでいた。「夜のヤッターマン」でみた手法ですね。この手法は作画崩壊こそ防げるものの視聴者にはすぐにばれてしまい没入感を阻害してしまう。全体を通して作画自体は安定しておりクオリティ維持のためのやむを得ない処置だったか。


薔薇王の葬列
シェイクスピアの戯曲が原作の歴史ファンタジー漫画のアニメ化。春アニメでは連続2クール目が放送。歴史ファンタジーが珍しい点と原作の原作のウィリアム・シェイクスピアがあまりに天才で話が面白い点で優れているアニメ。しかし少々人物関係が複雑で原作漫画のエピソードを削り、なんとか2クールに収めているためストーリー展開がハイスピード。歴史ファンタジーというジャンルも相まって万人におすすめするのは難しい作品だった。原作の美しくも恐怖の感じるキャラクターデザインなども堪能するために原作を読みたくなった作品。

アオアシ
一般向けで紹介済み。面白すぎたので原作が読みたくなった。アニメが止まったら原作を読もうと思う。


作業用に適した作品たち


ゲーム中など、ながら見に適したアニメは確かに存在する。面白いが見入りすぎないちょうどいいアニメを簡潔に紹介。
burogu22022088

このヒーラー、めんどくさい
弱すぎる冒険者とうざキャラなヒーラーが織りなすRPG世界コメディー。ギャグアニメなのにちゃんと面白い。ながら見ぐらいがちょうどいいはず。ニコ動配信コメントでは倍速かけるぐらいがちょうどいいというコメントが散見された。好みで調整すればいいと思います。

恋は世界征服のあとで(FOD)
個人的おすすめで紹介したアニメ。ゆるめのアニメは作業用に最適。おすすめです。

テルマエ・ロマエ ノヴァエ(Netflix)
2012年以来となるテルマエ・ロマエのアニメ化作品。テルマエ・ロマエ、実は普通に面白い。そんなことに気がつかされた。1話でショートストーリーが完結するところもよい。おまけパートでめっちゃ声のいい原作者が温泉巡りをしている。残念ながらNetflix独占配信。環境があるならぜひ。


2022年春アニメと独占配信


昨今のアニメオタクの悩みの種、独占配信。
どの動画配信サービスを契約すべきなのだろうか。
2022年春アニメの独占配信事情を見ながら考えていきたい。
なおdアニメストアとアマゾンプライムビデオは全人類加入しているものとする。

  Netflix
独占配信作品:ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン、ULTRAMAN シーズン2、攻殻機動隊 SAC_2045 シーズン2、極主夫道 パート2、コタローは1人暮らし、古見さんは、コミュ症です。 2期、スプリガン、TIGER & BUNNY 2、テルマエ・ロマエ ノヴァエ、BASTARD‼-暗黒の破壊神-、名探偵コナン ゼロの日常

圧倒的作品量である。いくつか拾って作品の感想を述べておこうかと思う。
 スプリガン:上記のオタク向けでは紹介してないがおすすめのアニメ。アクションがカッコよくてとても良い。
 TIGER & BUNNY 2:劇場版タイバニ後のエピローグ(全13話)のような作品。普通に面白い。秋にパート2配信。
 ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン:ネトフリオリジナルアニメ。映像はいいけど内容はそこそこの吸血鬼もの。
 古見さんは、コミュ症です。 2期:ラブコメ。異常に映像がいい。個人的には刺さらなかった。
アニメオタクなら入って損はなさそうだが少し割高だから悩む人多そう。
気になる作品があれば入ってみていいのでは?

  FOD
独占配信作品:恋は世界征服のあとで
毎クール普通に面白い作品1-2作品独占配信するプラットフォーム。
今期はおすすめで紹介した、恋せか1作品。
前期の「現実主義勇者の王国再建記」など他に観たいものがあるならといったところ。

  Disney+
独占配信作品:サマータイムレンダ、ダンス・ダンス・ダンスール、ブラック★★ロックシューター DAWN FALL
 ダンス・ダンス・ダンスール:面白いが人を選びそうな男子バレエ作品。
 ブラック★★ロックシューター DAWN FALL:3DCGアニメ。期待値高めで観に行ったら筆者は爆散したらしい。残念な作品。
春アニメだけでいうとサマータイムレンダを見るためだけに加入するかどうかいったところ。
是非見て欲しい作品ではあるが、マーベル作品などに興味がないなら2022夏アニメ終了後に一気見するために入ってもいいのでは?


その他作品・総評


これでおすすめアニメについて語り終わりました。
気になる作品が一つでも見つけることができたのなら幸いです。
オタク冥利に尽きます。

ところで、春アニメ91作品の中にはWeb配信のアニメ作品も含んでいて、人におすすめするアニメは基本ないのですが、今クールでは「湖池屋SDGs劇場 サスとテナ シーズン2」が配信されたので驚きました。
シーズン1第四話「みんなで豊かになるには?」では貧富の格差問題をテーマにして、現れた格差怪獣カネモッチを主人公サスとテナが巨大トンカチで破壊、富を再分配するという内容になっています。これは富豪は悪であり財産を強奪し殺戮すべきであるというメッセージに他ならず、資本主義の破壊を試みる挑戦的なアニメであることを明確に表しているわけですね。まるで民衆が富裕層を襲うスリランカみたいだあ。そんな過激なアニメのシーズン2が配信されたとあっては驚くしかないですね。ちなみにシーズン2の内容は普通でした。
さすてな

あと今期のクソアニメ枠なんですけど、これといって当てはまるアニメがなくて残念ですね。
テンプレ異世界転生だと「史上最強の大魔王、村人Aに転生する」があるけれど作画は綺麗な方でストーリーは無味に近く薄味だったので少し違うんですよね。怪しい作画とほんのり酸味と苦みを感じる、そんなクソアニメが僕は観たいです。

好みのクソアニメはなかったですが期待を裏切られたアニメはあって、それが「ブラック★★ロックシューター DAWN FALL」と「盾の勇者の成り上がり Season2」でした。どちらもストーリーに盛り上がりを作れていないのか、はたまたテンポが悪いのかハマれなかった。B★RSはアニメ前作が結構好きだっただけに期待していたのと、盾は1期が好きだったので期待していたんですけどダメでしたね。

1


2022年春アニメ豊作でも不作でもなくちょうどいいクールだったかなというのが素直な感想。
2022年夏はかなり豊作な気配がしてます。
今回のような内容の記事がまた秋あたりに出ると思うので気が向いたら観てやってください。

それではまた。


まちカドまぞく 2丁目 第3話「闇の魔女ふたたび! 湯けむり


っと。







雑談


やりたかった全部観たからおすすめを語る記事の処女作です。
如何だったでしょうか?

……。

長くないですか?こんなもん?それとも少ない?
さらっと半日あれば書き終わるかなって思ってたら3日かかって8月になっちゃたよ。ぅぅ……。泣いちゃった。
クール毎にアニメを語るならもうちょっと早い時期に出したいですね。
今回なら7月上旬あたりに。

アニメを語るならそれだけアニメを視聴しておくべきという強めな思想があるからどうしてもアニメを見るのに時間がかかってしまっているんだよね。
毎クール2~3作品だけ見て、これは覇権ですわ~って言ってるオタクに負けたくねえからよ、俺。

とはいえクールが終わってからアニメを語る以上、自然とリアルタイムでアニメを観て楽しみたい人向けの記事ではなくなってるわけで、多少遅くなってもいいのかなという油断はあったね。

99%のアニメがネット配信で観ることのできる現代においてリアルタイム視聴の持つ価値は話題性とそれを糧にしたオタク同士のコミュニケ―ジョンなのかなと思う。
ほとんどの人間が何十作品もアニメを見ることができないなか、アニメコンテンツにとって、視聴してもらうためには話題性は間違いなく必要なファクター。
しかしながら一個人としては話題性とかコミュニケーションとか興味なくどうでもいいわけで、そのジレンマに苦しんでしまう。
そしてアニメコンテンツが盛り上がるために、また必要な話題性を生むためにはアニメの2話3話あたりで情報発信をすべきなのだが、アニメに対して正当な評価をしようとすると全話視聴したうえでしか情報発信ができない。
俺は一体どうすればいいんだ。

え?なんだって?全アニメ全話それぞれの感想や評価を情報発信して、全話放送されたら総括としてまた改めて感想や評価を情報発信すればいいって?


だるすぎるよ~~~~~。

ホント情報発信って難しいね。


アニメおすすめ記事を書くにあたって、おすすめするアニメに似たアニメを記載するといいよというアドバイスをもらったんですけど全然書けなかったですね。
正直全然思いつかなかった。
紹介した作品でぴったりはまる作品あったら教えてくれ。
解決策として自分の観たアニメ一覧を作って、記事書くときに眺めてたらいいんだろうけどね。
考えておきます。


課題は見えてきたので2022年夏アニメ分は頑張りたいね。
なんか感想とか自分だったらこうするみたいな案あれば気軽に言ってくれ。捨て垢とかでいいし。

んじゃ次はグラブルの記事とか書くかな。

夏の半額キャンペーン始まったしマルチ頑張ろうな!

じゃ、



押忍ッ!






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